2万。多様性はスピードをも。

蛍光灯な感想で恐縮ですが、アニメ『東のエデン』、面白かったですね。最終話は、2万人のニートが日本を救うという、私が期待していたエンディングにはなったかな。正直な感想、もう少し、ハデに盛り上がってくれても良かったけれど、日本晴れの上空で、戦闘機がミサイル迎撃を繰り広げる明るく透明な空気感は良かった。前半の暗い雰囲気とのコントラストの差が印象に残ったんだろうね。そして、主人公滝沢が手をピストルの形にしてバァンと口で言いながらミサイルを撃墜させるのも、なんかサマになっていた。うん、十分ハデな内容ではあった。
と、劇場版も期待してます『東のエデン』、羽海野チカさんデザインのキャラクター以上に、私をとりこにしたのは、「2万」という数字です。
最近、この数字を良く見かけるような気がします。どこでって、具体的には言えないですが、なんとなくです。もしかしたら、Six degrees、6次の隔たりと関係あるのはと思ってこんな計算をしてみました。

 100の6乗=1,000,000,000,000

これじゃ、世界人口67億人(6,700,000,000)をはるかに超えている。

 20の6乗=    64,000,000
 40の6乗= 4,096,000,000
 50の6乗=15,625,000,000

なるほど、6次の隔たりは、一人に平均40人から50人の知人がいるということのようだ。こんな解釈でいいのかは、よくわからないけど、続けて、2万でもやってみました。

 2万の2乗=      400,000,000
 2万の3乗=8,000,000,000,000

日本の人口は、2乗で軽く突破、3乗は比較にならないくらいの大きな数字。
誤解を恐れずに持論を進めると、2万って、そんなに難しい数字ではないなと思っています。例えば、2万人のリスナー、2万アクセス、2万ダウンロード、これらはメジャーじゃなくてもインディーズでがんばっているところでは、作れない数字じゃない。ユニークユーザ数50名がせいぜいのこのブログで言うのもなんですが、、
2万の2乗をどのようにイメージするのか。私は、2万人へダイレクトに影響できるプロジェクトが、世界中に2万件ある様子をイメージしました。
ここで『東のエデン』の最終話に戻って、滝沢が2万人のニートを前に咲へ語った言葉を思い出してみる。
「あいつらは、直列につないでやれば、結構なポテンシャルを発揮するんだ。」
「もともと俺ひとりでやったわけじゃないんだよ。」
私がこのシーンで感じたのは、多様性はスピードをも凌駕し、一瞬をもたらす。
個々にスピードを上げよと言うよりも、お互いの個性を尊重し合う、こっちの方がスピードなんか超えて、瞬間に次元を超えられますよ。「選択と集中」ということばも、多様性がなければ選択もできないはず。もちろん、これはマイノリティの否定ではない。自分勝手に良いと思った少ない選択肢よりもできるかぎり多くの存在に気づく。こんな思いでHappyプロジェクトは続けられたらいいな。
世界に広がる2万件のHappyなプロジェクト。そして、これらを直列につなぐHappyマルチプロジェクトへ、最近こんな夢を語ってます。