毎日起こるすべてのことが奇跡なんだ

もう、最終話をむかえちゃったドラマですが、2本、紹介です。
両方のドラマとも最終話で、私が思っていることがセリフにでていたので、とても感動でした。
#セリフ引用あります。。しかもキモのところばかり。。
#DVDで楽しみたいと思っていた方、以下、気をつけて。。「キイナ」と「ありふれた奇跡」です。

「毎日起こるすべてのことが奇跡なんだ」と言った、菅野美穂演じる女捜査官、キイナ。
キイナ〜不可能犯罪捜査官〜

「あのね、アインシュタインのことばにこういうのがあって。
生き方には二通りある。
奇跡などどこにもないという生き方と、あらゆることは奇跡なんだという生き方。
だったら、毎日起こることのすべてが奇跡なんだと思うほうが、私はいいかなって。
だって、その方が楽しいから。」

このセリフを聞いたときに、アインシュタインが言っていたことに、すごく納得でした。
私の専攻は物理学で、星好き青年でした。
相対論や量子論を学んでいると、この宇宙は、とんでもない状態で存在しているんだと思ったものです。
数年前、友人にも、宇宙、この地球、今のあらゆるもの、そして僕らの出会いも奇跡だって思うんだよね。
そんな毎日の奇跡、大事にしたい。そして、奇跡は起こるんだって信じようって。
と語ってました。

このブログのテーマを語るときに、奇跡ということばはあまり使わないけど、
人の心を信じる事が前提のシステムを作りたいって、よく言います。
年が上の人と語るときに、この人の心を信じるということが難しいことなんだと思い知ります。
還暦を過ぎた親と話すときも感じます。
親があまり人を信じないのは、祖父が人にだまされて苦労した話を聞いているからだそうです。
言葉にはしないですが、私は、だまされても信じたいと思いたい。

そんな思いを代弁してくれたドラマが、
ありふれた奇跡
でした。最終話で、主人公翔太の、おじいちゃんが話したセリフ。

「私は東京大空襲で、家族も親戚も全部なくして、11歳から一人でね。。
日本がどん底の時代に、どん底の子供だった。
だからね、だから、どうしても人間というものは、
うそつきで、冷たくて、インチキで、ケチで、裏切りで、自分が大事で、
気を許せないっていうふうに思えてね。表には出さないけど、
その常識で間違いはないと思ってきた。
助け合おうとか、善意とか聞くと、なにいってやがる、
いざとなれば、なんでも踏みつけて逃げ出すくせになんてと思っちまう。
しかし、それは、どん底の常識でね。いまは、どん底じゃない。
どん底だなんて言う人がいるが、どん底は、こんなもんじゃない。
どん底じゃない時代に、どん底の用心で生きちゃいけないよね。。
子供のころの思いは、なかなか抜けなくてね。
あぶなっかしいじゃないか、やめとけなんてことをいいたくなっちまう。
強気の翔太をみてね、用心なんてつまらない。
人を好きになれば、乗り越えられるんだってねぇ。
だんだんにね、そう思えて。
。。
それでも俺は、用心なんかするなといいたい。
心配の種なんかいくらでもある。
数えるなといいたい。乗り越えられる、と。」

これを聞いた、仲間由紀恵演じる主人公の恋人、訳ありの加奈が涙する。
ごめんなさい、まるっと、引用しちゃいました。
とても良いドラマでした。