「おカネで世界を変える30の方法」

世界恐慌に匹敵する今の金融崩壊。この先どうなるんだろうと不安に思う人には、おすすめの一冊です。「おカネで世界を変える30の方法」合同出版。
お金は、人の心を変えてしまう厄介で扱いにくいもので、取り扱いを間違うと、世界や地球にも悪影響を与えるものです。でも、人がお金の本質を正しく理解し、コントロールすることで、世界を良くするチャンスに変えることができるかもしれません。おすすめの一冊は、そんなお金が持つ性質や可能性について、身近なところから分かりやすく教えてくれます。
ここ数日の間、お金は、人のコントロールが効かず暴れ回っていますが、所詮、人が作ったもの。みんなが正しい知識をもって、お金をデザインし直せば、怖くなくなるはずです。もちろん、一夜にしてデザインし直せる訳ではありません。不安な日は続きます。いつまで続くかも分かりません。不安がるだけでは、いつまでたっても平和な世の中、安全で幸せな日々はやってこないでしょう。今こそ、どんな世の中に住みたいかを考え、共有し、そんな世の中にするには、どんなデザインのお金が必要なのかを考えてみてはどうでしょうか。
お金の本質は、わたし流なヘンテコ科学っぽく言うと、時空を超えて助け合うということだと思います。今は、その本質が悪用される危険性があります。それは、この金融危機を逃れるために、日本でも、赤字国債が発行されるかもしれないということです。助け合うべきは、時を超えた子供たちの未来のはずなのに、赤字国債では、今の自分たちの都合だけで、子供たちの未来、自分たちの老後にツケをまわしてしまうことになります。
ツケって、何だろうか。メディアでは、ツケとだけしか表現していませんが、お金の本質である時空を超えた助け合いができなくなることだということです。具体的には、時を超えた助け合い、保険や貯蓄ができなくなる。空間を超えた助け合い、食料や資源の調達ができなくなる。想像するとようやく何が恐ろしいのかがわかるでしょう。もちろん、問題をそのまま放っておいても、この悪夢がすぐに現実のものになるので、知恵を出し合って解決していかなければなりません。
この本は、中学生、高校生の方にも読んでもらい、今から行動に移せる人が増えるといいなと思っています。