借金や利子の概念がなく、独り占めや滞留が起こらない通貨

最近、お金について書かれた本が多くなっていますよね。まあ、ほとんどが今あるお金との付き合い方の指南書ですが、はずしてないのは、お金のために働くのではなく、働いて得たお金を何らかの投資にまわしましょうという点です。これは、私も賛成です。投資の対象が自分であれ、株であれ、ペイフォワード、ですよ。感謝のリサイクルとも言われているのかな。
これらのお金についての本で、若干、古いですが、影響を受けた本が、「エンデの遺言」(NHK出版)です。1999年にNHKで放送された「おかねの革命〜エンデの遺言」をまとめたものです。
エンデは、ドイツの児童文学「モモ」の作者、ミヒャエル・エンデです。エンデは、お金が利子によって増大することに疑問を持ち、お金の根源を問い直しています。
現在、当然と思われている利子の概念、これはお金ができたときからあるわけではないのです。私たちは食料をお金で購入します。食料は腐れるけど、お金は腐らない。この本では、このことにも疑問を持ちます。
通貨の原則は、ペイフォワード、次へ渡せ、だといいましたが、借金や利子の考え方は、この原則に沿っていません。利子があることで、人はお金を溜め込んでしまいます。借金は、手形という仕組みもありますが、借りた人へ返します。ペイフォワードされていないし、感謝のリサイクルもされていないです。
では、どういう通貨がいいのか。
借金の概念に対しては、マイナスの通貨。利子の概念に対しては、減価する通貨を導入するのです。
もちろん、このアイディアは、私のではなく、すでにいろいろな地域通貨で実践されているものです。詳しくは、エンデの本やリエター著「マネー崩壊」(日本経済評論社)をどうぞ。